知っておきたい諸費用のハナシ


まず最初に知っておくべきなのは、“建物本体の工事費”以外にもたくさんの費用がかかるということです。
たとえば、設計料、地盤調査・改良費、確認申請費用、上下水道の引き込み費用、登記費用、火災保険やローン手数料など…。
建築費の約2~3割が“諸費用”として見積もられるケースが多いですね。
「家そのものを建てる費用」+「それ以外に必要な費用」=家づくりにかかる全体の費用の式の中では「それ以外に必要な費用」に当たります。
新築の際に必要となる諸費用について、カテゴリごとに詳しく解説します。費用は地域や施工内容、ローンの条件などにより変動しますが、全体像を把握することで計画が立てやすくなること必須です。
① 契約関連費用

“契約関連費用”は、新築を建てる前段階で発生する大事なコストだ。意外と忘れがちだが、土地を取得し、建物を建てるための正式な契約を結ぶときには、いろいろな“名目の費用”がかかる。

はい!まず、“土地仲介手数料”ですね。不動産会社を通して土地を買う場合、これは絶対にかかります。
金額は【売買価格 × 3% + 6万円 + 消費税】が目安なので、たとえば土地が2,000万円なら、仲介手数料はだいたい72万6,000円(税込)になります!

けっこうするよね〜。しかもそれだけじゃなくて、“固定資産税の精算金”ってのもあるよ!
これは、土地の引き渡し日を基準にして、1年分の税金を日割りで計算して、売主さんと分けっこする感じ。年の途中で買ったら、そのぶんの税金は買主が払うよ〜。
- 土地仲介手数料
不動産会社を通じて土地を購入する場合、売買価格の約3%+ 6万円(税別)が目安。 - 土地の固定資産税精算金
売主と買主が引渡し日を基準に、年税額を日割り計算して精算します。 - 印紙代
・土地売買契約書:約1万円(契約金額により変動)
・建物請負契約書:約1〜2万円程度
② 入居準備費用

“入居準備費用”とは、建物が完成して“さぁ、引っ越そう!”という段階で必要になる費用のことだ。
家づくりの見積書には含まれていないことが多いが、実生活には不可欠なコストが多い。
特に、外構工事や家具・家電は金額が大きくなりやすい。

そうそう!“建物はできたけど、まだ生活できない…”っていうの、結構あるんだよね。
わたしがよく見るのは、カーテンがない!照明がない!ポストがない!表札もない!みたいなケース(笑)
ここは、あらかじめしっかり準備しておきたいところだよ
- 外構工事費(庭・駐車場など)
規模によりますが50万〜300万円程度。シンプルに抑えればコストダウンも可能です。 - 照明器具・アンテナ工事
・照明器具:20〜50万円前後
・テレビアンテナ工事:5〜10万円程度 - カーテン、エアコン、家具・家電
・総額で50〜150万円ほど見込む方が多いです。 - 引越し費用
・数万円〜20万円程度(距離や荷物量による)
③ ローン手続き費用

住宅ローンを利用するなら、“ローン手続き費用”も見逃せない。
金融機関ごとに異なるが、事務手数料や保証料など、まとまった金額が必要になるケースが多い。

はいっ!”住宅ローン事務手数料”ってやつですね。銀行によって違うけど、定額型ならだいたい3~5万円くらい。
ネット銀行だと定率型が多くて、借入額の2.2%とか…けっこう大きい金額になっちゃいます!

しかも、それだけじゃ終わらないんですよね。
保証料もかかりますよ!一括で払う場合は借入額×2.2%くらいだけど、月々の支払いに組み込むタイプもあるらしいです。
あと「印紙代」も必要で、これは2万円くらいって聞きました!

もうひとつ見落とされがちなのが“つなぎ融資”や“分割融資”だ。建物完成前に工事費用を先払いする必要がある場合に発生する。
手数料や金利、印紙代など含めて10〜30万円程度の費用がかかる。資金計画を立てる際は、この部分もきちんと考慮すべきだな。
- 住宅ローン事務手数料
・定額型:約3〜5万円
・定率型:借入額の2.2%(税込)程度(ネット銀行など) - 保証料や融資手数料
保証料:借入額×2.0%程度(または毎月支払)
手数料型の金融機関もあります。 - 印紙代(金銭消費貸借契約書)
一般的に1万円程度(契約金額次第) - つなぎ融資・分割融資の費用
建物完成前に支払いが必要なケースで発生。手数料・金利・印紙代などを含め10万円〜30万円程度
④ 登記関連費用

“登記関連費用”は、土地や建物の所有権を正式に登録するために必要な費用だ。
登記の種類ごとにかかる金額や依頼先が異なるから、事前に把握しておくと安心だな。

そうそう、「所有権移転登記」とか「担保設定登記」とか、いろいろありますよね。
土地を買ったときは、だいたい10〜15万円くらいで所有権移転の手続きが必要になるんです。
登録免許税と司法書士さんの報酬が含まれてます♪

あと、住宅ローンを組むと「担保設定登記」も必要です!こっちは5〜10万円くらい。
建物が新築の場合は「表題登記」っていうのもあって、これは土地家屋調査士さんに頼んで…うーん、5~10万円くらいかな?

あ、あと「滅失登記っていうのもあるんですよ!
古い家を壊したあと、登記簿から“この建物はもう存在しません”って消す手続きで、だいたい1〜2万円くらいかなぁ。

「追加担保設定登記も見逃せませんよ!
分割融資とかの場合に必要になることがあって…こっちも5〜10万円くらいは考えといた方が良さそうです!
- 所有権移転登記費用(※土地)
登録免許税+司法書士報酬:約10〜30万円程度 - 担保設定登記費用
登録免許税+司法書士報酬:約5〜10万円程度 - 滅失登記費用(古家の解体)
解体後、建物の登記を抹消:1〜3万円程度(司法書士依頼) - 表題登記・所有権保存登記費用(新築建物)
登記士への依頼で10〜15万円程度(表題は土地家屋調査士、保存は司法書士) - 追加担保設定登記費用
分割融資の際などに必要になる場合あり(上記費用に準じる)
⑤ 祭事関連(※任意)

お祭りごとって、実は建築にもあるんですよね〜!「地鎮祭」とか「上棟式」ってやつです!やらなくても大丈夫だけど、やるときはちょっとした費用がかかります〜。

“祭事関連費用”は任意ではあるが、地域や家族の意向によって実施することが多い。
たとえば地鎮祭を行う場合、テントや備品の準備で2〜5万円ほど、神主さんへの謝礼(玉串料・初穂料)は3万円程度が相場だ。

上棟式もありますよね〜!大工さんたちにご祝儀を渡したり、みんなでお弁当食べたり。ご祝儀が3万円くらいで、飲食代とか含めると全部で5〜10万円ぐらい見とくと安心です!

最近は、地鎮祭も「やらない派も増えてるけど、「やってよかった」って声も多いですよ〜。気持ち的にも「いよいよ始まるぞ!」って実感わくし、節目として大切かもしれませんね♪
- 地鎮祭の準備費用
テント・備品など:2〜5万円程度 - 玉串料・初穂料(神主さんへのお礼)
相場:3万円程度 - 上棟式のご祝儀や飲食代
棟梁や応援の大工さん等へ各々5,000円〜3万円程度、食事代など含め5〜10万円程度
⑥ 各種申請・保険費用

“各種申請や保険にかかる費用”も、家づくりにおける見落とされがちなコストだ。法的な手続きや、万一に備えるための保険料など、事前に計画に入れておくべきだな。

「建築確認申請ってやつですね!これは建物が法的にOKかどうかをチェックしてもらう手続き。設計事務所を通じて申請する場合、印紙代や手数料含めて20〜30万円くらいかかります!

あと地味だけど大事なのが、「住民票」とか「印鑑証明書」とかの取得費用〜!1通あたりは数百円だけど、いろいろ手続きに必要だから、まとめて1,000〜2,000円くらいは見といた方がいいかも。

そしてそして!忘れちゃいけないのが「火災保険料」ですよ!10年分を一括で払うことが多くて、保険内容とか建物の構造によって違うけど、目安は10万〜30万円くらいですね!
- 建築確認申請費用
設計事務所経由で行う場合、印紙代と手数料含め20〜30万円程度 - 住民票・印鑑証明などの取得費
1通数百円程度。全体で1,000〜2,000円前後 - 火災保険料(10年一括)
建物の構造や保険内容によって差はあるが、15万〜30万円前後が目安
💡補足:これらの諸費用は「建物本体価格」に含まれない“付帯費用”として別途必要になるため、全体の予算計画を立てる際には、建築費とは別に300万〜500万円程度の予算を見ておくと安心です。
愛媛県の諸費用に関する傾向


先ほど説明させていただいた内容は全国的な話だったのでした。エムプラス建築工房ならではの、愛媛県に注目した内容を紹介します。
① 土地関係・仲介手数料
土地の価格は都市部(松山市など)を除き、比較的安価であることが多いです。仲介手数料は全国共通(上限3%+ 6万円+税)ですが、物件価格が安ければ手数料も低くなる傾向にあります。
② 外構・設備・家具
外構工事や設備機器の施工単価は全国よりもやや安めの傾向があります。
地元工務店や業者の活用でコストパフォーマンスを高められるので、家具・家電の購入費用は全国同等ですが、大型家具店やネット通販の利用で調整可能です。
③ ローン関係
住宅ローン商品自体は全国共通ですが、地銀(伊予銀行、愛媛銀行など)や信用金庫の地域限定プランがあり、お得な金利や保証料免除などがある場合も。
④ 登記・申請・火災保険
登記費用・印紙税・保険料は全国一律の法定費用。ただし、司法書士や土地家屋調査士の報酬部分は都市部より若干安価な傾向があります。
⑤ 祭事・地鎮祭など
地鎮祭の費用(玉串料など)は地域の神主さんの相場により変動しますが、一般的に都市部より抑えめの傾向です。
最後に

諸経費について、一般的に必要とされる6項目をご紹介しましたが、おうちづくりや住み始めるまでにかかる費用は、お客様一人ひとりの状況によって異なります。
今回ご紹介した内容は、あくまで一例です。大切なのは、おうちの「本体価格」だけでなく、全体のバランスを見て計画することだと私たちは考えています。

エムプラス建築工房では、土地探しから設計、ローンのご相談、そしてアフターフォローまで、設計士が一貫してサポートしながら「ちょうどいい家づくり」をご提案しています。
どうぞお気軽にご相談ください!!