固定金利?or変動金利?エムプラス建築工房のスタッフ3人が本音で語る
マイーム購入を考えるとき、誰もが直面するのが「住宅ローン」。
種類が多くて難しく感じがちですが、基本を押さえておけば自分に合った選び方が見えてきます。
今回は、「固定金利と変動金利の違い」、「愛媛県での金融機関の選び方」、
そして、「愛媛県の地方銀行で3000万円を借りた場合の返済額」について設計士チームが解説します。

“家を建てよう”ってなると、最初にぶち当たるのが住宅ローンの壁ですよね。間取りより先に“金利どうする?”って聞かれて…え、えーっと…ってなります。

わかる〜。“固定と変動、どっちがいいんですか?”って聞かれて、即答できる人のほうが少ないと思う…。それなのに“人生で一番大きな買い物”の第一歩が、いきなりこれなんだもんね。

だからこそ、きちんと“仕組み”を理解することが大切だ。
住宅ローンの金利タイプは、2種類。それぞれの特徴から整理してみよう。
固定金利と変動金利の基本、まずはここから
◆ 固定金利とは
最初に決めた金利が、返済が終わるまで変わらないタイプのローン。
メリット:
- 毎月の返済額が一定=家計の見通しが立てやすい
- 金利上昇のリスクを回避できる
デメリット:
- 変動金利よりも初期金利が高めに設定される
- 金利が下がってもローン契約時の金利のまま変更できない

たとえるなら、頑固だけど信頼できるパートナーだ。付き合いにサプライズはないが、裏切りもしない。
変動金利とは
金利が半年ごとに見直される可能性があり、市中金利に応じて上下するタイプのローン。
メリット:
- 固定金利よりも低い金利で借りられることが多い
- 短期返済なら特に有利なケースが多い
デメリット:
- 将来の金利上昇で返済額が増えるリスクがある
- 仕組みがやや複雑(5年ルール・125%ルールなど)

気分屋だけど惹かれちゃう人、って感じ(笑)。
優しいけど“ずっとこのまま”とは限らない…そんなところにドキドキしちゃうのよね。
5年ルールとは?
金利が変動しても、毎月の返済額(元利金)は5年間変わらないというルールです。
- 変動金利は半年ごとに見直されますが、そのたびに毎月の返済額が変わるわけではありません。
- 「5年間は毎月の返済額を据え置く(固定する)」というのが5年ルール。
✅ メリット - 金利が上昇しても、急激に返済額が増えない。
- 家計の見通しが立ちやすくなる。
⚠ 注意点 - 実は「返済額が据え置かれるだけ」であって、利息はちゃんと増えている。
- 元金の減りが遅くなったり、利息だけを払っている状態になることも…。
125%ルールとは?
「5年後に返済額を見直すときでも、前の返済額の1.25倍までしか増やせない」という制限です。
たとえば毎月の返済が8万円だった場合、見直し後も10万円までが上限(8万円 × 1.25)。
✅ メリット
金利が急上昇しても、支払額が跳ね上がるのをある程度抑えられる。
【数字で具体的に見ると…】
例)5年前の毎月返済額が8万円だった場合:金利が大幅に上がっていても、見直し後の月額は最大でも 10万円(=8万円×1.25)まで しか上がりません。
⚠ 注意点
- 支払額が抑えられる分、返済しきれなかった元金と利息が“繰り越し”になる。
- 最終的に返済期間の延長や最終回にドカンと一括返済になることも。
シミュレーションで実感!住宅ローンで3000万円借りたら?
愛媛県某地方銀行のある期間の金利をもとに、3000万円/35年返済/ボーナスなし・元利均等返済で比較してみました。
パターン | 金利タイプ | 金利 | 毎月返済額 | ボーナス月返済額 | 総返済額 | 支払利息 |
---|---|---|---|---|---|---|
毎月返済のみ | 固定金利 | 2.80% | 約107,241円 | なし | 約4,515万円 | 約1,515万円 |
変動金利 | 0.70% | 約80,264円 | なし | 約3,380万円 | 約380万円 | |
ボーナス併用あり | 固定金利 | 2.80% | 約85,792円 | 約102,078円(×年2回) | 約4,510万円 | 約1,510万円 |
変動金利 | 0.70% | 約64,241円 | 約74,312円(×年2回) | 約3,447万円 | 約447万円 |
※ボーナス返済:年2回(借入額の20%=600万円)/毎月返済:残り2400万円を35年で均等返済。 ※実際の返済額は借入条件(返済開始月、ボーナス月、返済方法など)により異なります。あくまで目安の概算です。
◆ ボーナス返済なし(毎月返済のみ)
金利タイプ | 金利 | 毎月返済額 | 総返済額 | 支払利息 |
---|---|---|---|---|
固定金利 | 2.80% | 約107,241円 | 約4,515万円 | 約1,515万円 |
変動金利 | 0.70% | 約80,264円 | 約3,380万円 | 約380万円 |

毎月の差、約27,000円。それが35年積み重なると…利息だけで約1,100万円の差ですよ…これは正直インパクトありますね。

確かに数字だけを見ると変動金利が圧倒的に“お得”に見えるが、金利は今後どうなるか分からない。“今が安い”は保証されていない。固定金利は高く見えても、35年間の家計を“固定費”として安定させられるのが最大の魅力だ。

教育費がかかる時期に金利まで上がってきたら…って考えると、“安心を買う”固定も捨てがたいよね〜。わたしなら心の平穏に課金するタイプ(笑)
◆ ボーナス併用払い(年2回ボーナス月加算)
【前提条件】
- ボーナス返済:年2回(借入額の20%=600万円)
- 毎月返済額:残りの2400万円を35年で均等返済
金利タイプ | 金利 | 毎月返済額(2400万円) | ボーナス月返済額(600万円) | 総返済額 | 支払利息 |
固定金利 | 2.80% | 約85,792円 | 約102,078円(×年2回) | 約4,510万円 | 約1,510万円 |
変動金利 | 0.70% | 約64,241円 | 約74,312円(×年2回) | 約3,447万円 | 約447万円 |

ボーナス併用にすると、月々の返済が抑えられるのは助かりますね。ただ、ボーナスがもし減ったら…ってリスクも考えておかないといけない気がします。

その通り。ボーナス併用払いは“予定通りにボーナスが支給される”ことが前提だ。安定収入がある職業なら良いが、変動しやすい職種の人は慎重に判断すべきだろう。

あと、ボーナス月に加算される額って結構大きいから、その月だけ“生活が苦しい”って話も聞いたことある!ちゃんと積立しておかないとね〜。
愛媛でローンを組むなら?銀行選びも“暮らし目線”で

金利タイプだけじゃなくて、“どこで借りるか”っていうのも悩みますよね。◯◯銀行くらいしか知らないってお客さま、多いです。

確かに◯◯銀行は代表格だが、実は愛媛県内で選べる借り先はかなり多い。大きく分けて6カテゴリ、ライフスタイルや価値観に応じて選ぶべきだな。
地方銀行・第二地方銀行(愛媛県が本拠)
- 伊予銀行(本店:松山市)
⇒「まるごと住宅ローンワイド」など、ラインナップが豊富。県内最大手で安心感がある。 - 愛媛銀行(本店:松山市)
⇒「あったか住宅ローン」や「ひめぎんWEB住宅ローン」など、ネット完結型のプランも充実。

どっちも“地元に根ざしてる”っていう安心感あるよね。相談に行って“人柄で選んだ”って方も結構いるよ!
信用金庫・信用組合・労働金庫
- 愛媛信用金庫
⇒「しんきん保証基金付住宅ローン」など、途中で金利タイプを変更できる柔軟性が魅力。 - 四国ろうきん(四国労働金庫)
⇒愛媛県内にも支店があり、暮らしに寄り添ったローンプランが多い。

『顔の見える対応』って、安心感につながるんですね。“金利”じゃなく“関係性”で選ぶって、かっこいいと思います!
他県の地方銀行(愛媛県内に支店あり)
愛媛県に支店を構え、住宅ローンを提供している地方銀行も多数あります。
- 広島銀行
- 山口銀行
- 百十四銀行
- 四国銀行
- 徳島大正銀行
- 香川銀行
- 高知銀行

“他県の銀行”と言っても、実は県内にしっかり拠点を持っていて、対応は丁寧だ。特に四国圏の銀行は親和性が高い。
全国展開の銀行・ネット銀行
- 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行
⇒大手ならではの安心とローンプランの多様性が魅力。 - 楽天銀行、住信SBIネット銀行、イオン銀行
⇒ネットで手続きが完結し、金利も低め。ただし、団信保険や手数料、サポート体制の確認は必須!

“調べるのが苦じゃない人”にはネット銀行、ほんとおすすめ!浮いた金利分で、家具や外構にこだわれちゃうもん♪

すごく大事なことなんだけど、ネット銀行はつなぎ融資をしていないことが多々あるんだ。目先の金利の安さに飛びつかずにしっかりとメリット・デメリットを見定めてネット銀行の利用を考えてほしい。
フラット35を取り扱う金融機関
住宅金融支援機構の「フラット35」は、全期間固定金利&保証料不要。以下のような県内金融機関が取り扱っています。
- 伊予銀行
- 四国銀行
- 愛媛信用金庫 など

“変動が怖い”“計画的に家計を立てたい”という方には、全期間固定のフラット35は非常に良い選択肢だ。審査も比較的通りやすい。
銀行選びのポイントは「人としくみ」

金利の数字も大事ですけど、“信頼できるかどうか”もすごく大事なんですね。

そうだ。“金利が低い=正解”ではない。何かトラブルがあった時に、どうサポートしてくれるかまで含めて選ぶことが、将来の安心に繋がる。

“お金の話を安心してできる相手”って、意外と少ないからね。だからこそ、わたしたちも“話しやすい建築士”でいたいなって思う!
まとめ:安心して家を建てるために、“お金の土台”をしっかり作ろう

住宅ローンって、金利を選ぶだけじゃなくて、自分たちの“これからの暮らし方”を決める作業なんだなって実感しました。

そうそう。
“毎月の返済額”じゃなくて、“毎月の気持ち”が軽くなる選択をしてほしいな。

正解は一つではない。
“納得して選んだ選択肢”こそが、その人にとっての正解だ。家づくりは“暮らしづくり”。資金計画もまた、その大事な一部だよ。
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